クジョルパン 九節板

その色彩は、
食べる芸術。
美味しさ、栄養、彩りの、
全てを満たした
宮廷料理の頂点が、
ここにあります。

『王のための料理』と五味五色

韓国宮廷料理の代表といえば、クジョルパン(九節板)。

王朝時代、朝鮮半島の各地から最高級の食材と最高の料理人たちが王宮に集い、医食同源の理念のもとに調理された、まさに王のための料理です。

食べることはすなわち健康を維持し、病気を予防し治癒することであるという、医食同源。例えば、漢方に用いられる材料を薬として扱うのではなく、食事の中に自然に調和させます。陰陽五行の思想にもとづいた、五味(辛・甘・酸・苦・鹹)五色(青・赤・黄・白・黒)を基本としているので、色も鮮やかで美しく、栄養のバランスもとれるとされています。

韓国料理というと一般に唐辛子=辛いというイメージをもたれがちですが、宮廷料理は、体の欲する自然な味、万人に好まれる大変上品な味です。

九つの味が奏でるハーモニー

クジョルパンは、9種類の食材をそれぞれ炒め、味付けし、細切りします。包む皮も一枚一枚焼き上げます。仕上げた九品を九節板の器に並べ入れます。その繊細な技と見た目の美しさはまるで芸術。中央に置かれた薄いクレープ状の生地に、全ての食材を少しずつ載せて、13種類の薬味で作ったヤンニョンジャンをのせて包んで召し上がります。九つの味が一つになって奏でるハーモニーは格別。

大切な日やお祝いの席に

現代の韓国では、クジョルパンは特別な日の高級料理として出されることがほとんど。皆さまも大切な日や、お祝いの席に、普段味わうことのできない最高のおもてなしを、是非京園で演出してみてはいかがでしょうか。